前回は戦略ドメインについて書きました。誰に(標的顧客は?)、何を(顧客のニーズ)、どのように(自社の使える資源)、の3つの視点で戦略を考えるものでした。
今回はその戦略ドメインを考える上で必要になる、「経営資源」と「市場環境」の分析を説明します。この分析でよく使われるのが・・
SWOT分析
です。
SWOTやら市場環境やら分析やら、難しそうな感じがするかもしれませんが、実はとてもシンプルでわかりやすいので安心してください。
要約すると、「自分たちの強みと弱み」「市場のチャンスと脅威」を考えてみるというとってもシンプルなものです。
SWOT分析のやり方
SWOT分析の「SWOT」はStrengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭をとったものです。強みと弱みは自社の経営資源の事です。機会と脅威は自社を取り巻く市場の環境の事です。というと、なんだか堅苦しくて難しそうですが、図にしてみるととてもわかりやすいです。下の図を見てください。
内部環境と外部環境で見てみましょう。
内部環境は自社内の事なのでわかりやすいと思います。自社の強みは伸ばして、弱みは克服することが重要になります。とてもシンプルです。
外部環境は自社の外の市場環境の事なので、しっかりとした調査などが必要になってくるかもしれません。機会を活かして、脅威は回避することが必要になります。こちらも考え方はシンプルですよね。
考えたSWOTを分析してみよう!
試しにご自身の会社のSWOTを考えてみてください。
次に、強み、弱み、機会、脅威を色々と組み合わせて理想の戦略を導きます。
強み×機会=強みを生かして機会を掴む
機会×弱み=機会を掴むために弱みを克服する
脅威×強み=脅威に対して強みで対抗する
脅威×弱み=撤退戦略を考える
こんな感じで、自分たちはどのような戦略を取るべきなのか参考にするのがSWOT分析の基本です。
上のSWOT表の例で考えてみましょう。
「脅威×強み」で考えれば、近隣にライバルの大型施設が出来るけど、自分たちには他にはないレクリエーションサービスがあるという広告活動を強化して対抗する、などの戦略が考えられます。
「機会×弱み」で考えれば、高齢化や地域連携強化により、需要が増えているので施設のリニューアルを検討するなどの戦略が考えられますよね!
SWOT分析はシンプルかつかなり有効な分析なので、ぜひ試してみてください。
いや、全員1度は必ずやるべき分析と言っても過言ではありません!