前回は電話会話型見守りサービスの事業ドメインについて紹介しました。
今回はこのビジネスモデルのSWOT分析をしてみたいと思います。SWOT分析って何?という方はこちらから!
早速、 SWOT分析
まずはこの事業の強みから見てみます。
強みはこの様な感じです。
利用者側に電話さえあればサービスを提供できる
気軽に利用・導入してもらえる
設備投資などのコストもあまりかからなく低価格で提供ができる
低価格である
まず先に挙げるとすれば、利用者側に電話さえあればサービスを提供できるので、気軽に利用・導入してもらえる事が挙げられます。
そのため、設備投資などのコストもあまりかからなく低価格で提供ができるので、比較的安価に見守りサービスを提供できるところもポイントです。
オペレーターによるサービスであれば、その日の利用者の様子なども合わせて提供する事で、他のサービスとの差別化を図る事ができます。
そして低価格であるというところも大きなポイントの1つです。
この事業の弱みは?
弱みはこの様な感じです。
実際に顔をあわせてサービスを提供しない
そもそも電話に出て貰えない限りサービスを提供することができない
弱みは強みでもある「電話である」というところが別の角度から見たときに弱みになってくるのではないでしょうか。
ヘルパーサービスなどの対面サービスと比べて、やはり実際に顔をあわせてサービスを提供しないため、細かなニーズには対応することは難しく、そもそも電話に出て貰えない限りサービスを提供することができません。
電話に出てもらえない場合の対応については各社様々な取り組みをされています。電話に出られないことをご家族に通知するシステムや、実際に訪問して安否確認を追加でサービスする企業もあります。
この事業の機会は?
この事業の機会、市場のチャンスにはどのようなものがあるでしょうか。
個人化が進み他人とのコミュニケーションの形も変わってきている
SNSも含めた通信に抵抗の少ない世代が高齢化を迎える
もちろん高齢化が進み利用者が増えるという事がありますが、それ以外にも、個人化が進み他人とのコミュニケーションの形も変わってきているので、コミュニケーションを提供できる手段として通信コミュニケーションは選択肢の1つになります。
ICTの普及が爆発的に進む現在、SNSも含めた通信に抵抗の少ない世代が高齢化を迎えるときには、今よりももっと利用価値が上がるかもしれません。
この事業の脅威は?
様々な対面サービスのオプションとして見守りサービスを行っている会社が多い
高齢者に対するサービスが増えれば増えるほど、他のサービスでも会話・見守りができてしまう
弁当宅配サービス、その他宅配サービス、配車サービス、外出介助サービス、地域見守りネットワーク、など、様々な対面サービスのオプションとして見守りサービスを行っている会社は多く、それらすべてが脅威といえます。高齢者に対するサービスが増えれば増えるほど見守りの機会が増えるため、それがすべてが脅威となります。
まとめ
電話で会話をして見守りも行えるこのサービスは、「今は何もサービスを利用していないけどなんだか心配」といったご家族に対するサービスと言えます。
ヘルパーサービスなどと比べれば気軽に利用できますし、利用者の生活に変に介入しすぎることもないので、遠方の家族でも気軽に申し込めるサービスとも言えます。
まだまだシンプルなサービス内容の会社が多いので、これからどんな付加サービスを作れるのかがポイントとなるのでは!