■旅行事業とのシナジーを効かせた家事代行サービス
まず最初に思うのが、
なぜ旅行会社が家事代行サービスを行うのか?
といった所。
これには色々な理由があると思うのですが、特筆すべきポイントとして旅行事業「クラブツーリズム」の「お客様参画型」サービスがあります。
これは、「シニアには社会参加をしたいというニーズがある」というコンセプトを基に、シニア向けの旅行ツアーの利用客から添乗員を募集し、実際に旅行の案内をしてもらうもので、旅行会社としても人件費の削減・人材確保のコスト削減ができ、利用客のニーズにも答えられるサービスとなっています。
では最初の問いに戻って、
なぜ旅行会社が家事代行サービスを行うのか?
お分かりかと思いますが、旅行ツアーの利用客から旅行添乗員を募集するなら、家事代行サービスのスタップも募集できそうですよね。旅行事業ノウハウを、家事代行サービスでも活かそうというコンセプトだと考えられます。
さらに、家事代行サービスを提供するだけではありません。家事代行サービスの利用客に向けた日帰りバスツアーなどのイベントを企画し、利用客同士の交流の場を提供しています。
これにより
家事代行サービスの顧客を旅行事業にも誘導
することが出来るため、
顧客獲得にもつながるシナジーの効いた運営が可能
となっています。もちろん、利用客にとっても、「旅行」という楽しみと、「仲間づくり」、添乗員や家事スタッフとして「活躍できる場所」ができるといったメリットがたくさんある面白いサービスとなっています。
既存のサービスとのシナジーがないと実現が難しいですので、誰でもすぐに設立できる業態ではないですが、アイデアの1つとしてとても参考になるビジネスモデルだと思います。