業務を効率化するための大大大原則
「福祉サービスは忙しい。」
そんなイメージは、関係者以外でもみなさん共通してもたれているかと思います。人を増やすわけにもいかず、というか人を増やしたくても人材が集まらない業界なので、なおさら厄介といいますか・・
今回はそんな忙しい福祉サービスですが、業務効率化を進めて余裕を持ちたいと感じている方にオススメしたい5つの原則をご紹介します。伝統的な組織論で用いられる基本的な原則なので、福祉サービス以外にも役立ちますし、組織運営には必須の原則といえます。
- 専門化の原則、
- 権限・責任一致の原則、
- 命令一元化の原則、
- 統制範囲適正化の原則、
- 例外の原則
といった内容ですが、今回は全体の概要を説明します。詳しい内容は今後5回にわたって詳しく説明していきますね!
では、早速ご紹介です!
組織の5つの原則
1、専門化の原則
業務を分業して効率よく
福祉サービスでは、介護士や看護師、マネジメント系など、数々の専門職が協働していますが、こういった専門職に限らず、介護施設などの規模の大きな事業所では必ず必要になってくる、入浴担当、見守り担当などの分業も含まれます。
2、権限・責任一致の原則
明確に権限と責任を与える
権限もないのに責任を押し付けたり、権限があるのに責任を取らない。そういった事を禁止する原則です。例えば介護職では、ユニットなどのリーダーなのに、実際は雑用ばかりで支援方針を決めたりする事には全く関わっていないケースなど、一体どんな権限があるのか本人すら分からないようなケースもあります。
3、命令一元化の原則
指示を出すボスは1人でなければいけない
これも大原則になります。同じ権限をもった上司が2人居たとして、違う指示をされてしまうと、どちらの指示に従うべきか分かりません。
他にも、現場リーダーよりも強い権限を持つトップリーダーが、現場リーダーと違う指示を直接現場に出すのも混乱の元です。トップリーダーの指示と、現場リーダーの指示、どちらを優先すべきか現場は混乱してしまいます。
4、統制範囲適正化の原則
1人のリーダーが管理できる人数は限りがある
こちらは色々な説があるのですが、7人前後を管理するのが限界と言われています。予想外に少ないですよね。実際にはもっと多い人数の管理を任されているリーダーも多いと思います。
人数の多い事業所で細かく管理者を分けてしまうと、組織が複雑になりすぎるデメリットも・・
5、例外の原則
定型的ないつもの業務は部下に任せ、リーダーは高度な業務を
リーダーは決まった日常的な業務は部下に引き継いで、今後の意思決定や、問題解決などの業務に専念した方が組織として効率よく進みます。
以上、組織にとって大原則、と〜っても大事な5つの原則のご紹介でした。それぞれの原則の詳しいことはこれから5回にわたって書いていきます。よかったら読んでみてください。
組織づくりには必須の考え方になるので是非実務で活用してみてくださいね!