命令出すなら一元化!
組織の仕事をスムーズに管理したい。
そんな時に役立つ、組織管理の王道とも言える「業務効率化のための5つの原則」。
今回は3つ目の「命令一元化の原則」の原則の解説です。
これが出来ていない場合には、上司からの指示が現場を混乱させる事になってしまいます。
上司からの指示を現場にスムーズに伝えるためにも、もしくは・・部下の反感を買って居場所が無くならないためにも、この「命令の一元化」をうまく取り入れることが必要です。
では、どのような原則なのかを見ていきます。
ワンボスシステム
この「命令一元化の原則」はカンタンに言うと
ワンボス・システム
です。
直訳すると「1人ボスの体系」になるのですが、そのままの意味です。
指示を出す人は1人の方が良い。ということは2人以上いない方が良いということです。
何故いない方が良いのか?
想像してみて下さい。あなたは新入社員だったとします。
施設長から、「朝の表の掃除は、隣近所までやるのが私たちのこだわり」と言われて毎日近所の掃き掃除をしたとします。
ある日それを見た部長が、「毎日やるのは流石にやりすぎだ!週一にしなさい!」とお叱りを受けたとします。
さて、あなたならどうしますか?
まずは、部長に施設長のこだわりである事を説明するべきか。
今日のところは掃除をやめて、後日施設長に報告相談するべきか。
それまでの間はどうするべきか?やるのかやらないのか?
部長からすれば、なんとなく思って発した一言ですが、部下からしてみれば混乱の元となります。
「施設長にお願いされている事と、部長が言うことのどっちを聞けばいいんだ・・。勝手なことは出来ないし・・」
細かなところに潜むツーボスの弊害
他にも、部下が困ってしまう例をあげてみると・・
隣の部署の上司から、突然仕事を振られて、自分の部署の仕事に支障をきたす。
茶碗の洗い方のルールが先輩によって違うから、どの洗い方が正しいのか分からない。
こういった小さなことまで含めた例を挙げると、キリがないくらいたくさんあります。
こういったダブルボスの指示が招く混乱。良くあることだと思いますが、意外と改善されない問題点の1つ。
こういった問題を防ぐためのポイントをまとめます。
指示を出すときは1人の上司から出せるような仕組みを作る。
指示を出す上司の、その上から直接指示を出さない。
小さな組織の場合は、上の階層の上司が直接指示を出した方が、手っ取り早く感じてしまう事も多くあると思います。ですが、一旦下の階層の上司を通して指示を出すことが必要になります。ちょっと大変ですが・・・・