無責任社員が増えた?活用したい組織の五つの原則(権限・責任一致の原則編)

無責任社員が増えた?活用したい組織の五つの原則(権限・責任一致の原則編)

権限と責任は同じくらいが丁度良い

 

組織の仕事をスムーズに管理したい。

そんな時に役立つ、組織管理の王道とも言える「業務効率化のための5つの原則」。

前回の投稿では、業務効率化のための5つの原則の1つ目、「専門化の原則」をご紹介しました。

 

今回は2つ目の「権限・責任一致の原則」の原則です。

この原則をもとに組織を作っていく事で達成できる目標は、

・責任者の無責任な言動をなくす

・責任の押し付けあいを防ぐ

・責任感を醸成する

といったものが挙げられます。

 

権限・責任一致というとなんだか難しそうですが、

従業員の責任と権限を明確に決めて、責任と権限のどちらか片方が大きくならないようにバランスを保つ。

という事です。

と言われても、まだわかりづらいですよね。

 

 

権限があれば責任も。責任があれば権限も。

 

では、バランスを保つとはどういう事なのでしょうか。

例えば、責任者に大きな権限を与えて責任を持たせなかった場合はどうでしょうか。

やりたい放題なのに責任は取らなくていいとなると、よほど正義感の強い方でないと無責任な言動が増えてしまいそうですよね。

 

逆に、決定権などの権限が無くて、命令通りにしか動けないのに、失敗の責任は全て取らされたとしたらどうでしょうか。

「やってらんないよ!」と朝まで呑み明かすことになりそうです。

 

「権限・責任の一致」とはこんな感じで、権限がある人には責任も負わせないといけないということです。

そして、抜けがちなとーーっても重要な事があります。

職員に何か責任を負わせるのであれば、権限も与えないといけない

という事です。

福祉サービスでも、ご利用者様の担当を職員に任せることがよくあると思います。その場合によくあるのが責任だけ与えて、権限を全く与えないパターンです。

「あなたは〇〇さんの担当だからよろしくね!」

と指示しつつ、「指示した仕事以外はやらなくていい」といったスタンスでは、職員のモチベーションが上がるわけがありません。

担当として何をどこまでやって良いのか、裁量と権限を与えてあげるのを忘れないようにしましょう。

これは担当制に限らず、現場のユニットリーダーや委員会などにも当てはまるので、それぞれの責任と権限を明確にしておくことが大切です。

 

責任を持たせるなら権限も与えるべし

 

権限と責任の一致について見てきましたが、ポイントは、

・権限と責任は一致させる

・権限がある人には責任を持たせる

・責任を持たせる場合は権限も与える

といったところです。

 

仕事をする上で責任を持つということは当然の事のようですが、権限や責任について改めて考えてみる事で問題解決のヒントになる事も多くあります。

権限があるのに無責任」なのは論外とも言えますが、逆の「責任があるのに権限が無い」というのは良くある事なので、注意するポイントです。参考になれば幸いです!

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